“Fuck Evertything”, 2017 [Performance]

“Fuck Everything”
(2017年/30分/シングル・チャンネル・ビデオ)

本作品では、スーベニアジャケットを羽織った5名の演奏者が、ステージ上に設置された5台のキーボードの鍵盤に竹串を打ち立てて演奏を行う。竹串を操作するタイミングの間隔はスコアにより大きく空けられており、その間、奏者は無表情で正面を見つめている。奏者の背後では、音声に合わせて口だけ動くようアニメーション・ツールで加工された人物写真の映像がプロジェクションされ、アジテーションを繰り返す。時折、弛緩した打ち込みのビートが浮上するように鳴らされる。

以下、宣伝用のテキストより

私たちは、ハードコアパンク/ノイズなどの激しい音楽やジョン・ケージに端を発する沈黙を積極的に使う実験音楽から「音ではない要素が音楽になり得る」「退屈さが、演奏/作曲者の意図しない要素を音楽に呼び込む」という点を見出し、これらをコンセプトに展開、実践している。それは、気配=幽霊のような不確かなものを構成する、もしくは呼び込むような作曲である。
新作では演奏者の属人化、キャラクター化といった「趣き」を極力廃した上で私たちの思考する「退屈」な音楽を構成するため、core of bellsの容姿から一番遠いであろう演奏家ではない女性複数名をパフォーマーとして採用している。
「退屈」に満たされている私たちの生の時間を吟味することが、私たちの生の祝福に繋がると考えている。

フルバージョン(30分)を観たい方はこちらをご覧ください。

制作/演出/脚本:core of bells
出演:midori, nanae, ayane, yume, makiko
マスタリング:片岡敬
撮影/編集:荒木悠

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