“怪物さんと退屈くんの12ヶ月 第八回公演 子どもを蝕む“ヘルパトロール脳”の恐怖”, 2014 [Performance]

写真:前澤秀登

怪物さんと退屈くんの12ヶ月 第八回公演
“子どもを蝕む“ヘルパトロール脳”の恐怖”

「悪魔のしるし」主宰、危口統之との共作第二弾。
会場全体が危口の設計による半透明のプラスチック板で8つの部屋と複雑な通路に仕切られた巨大迷路になっており、観客はその迷路内で行われるゲームに参加することになる。
観客には軍手が配られ、その内側に書かれた「鬼」役と「罪人」役にランダムに振り分けられる。そして自分が「鬼」なのか「罪人」なのかを他の参加者に知られないようにふるまいながら、ゲームマスターの誘導に基づき、迷路内で「夜」が訪れる度に「鬼殺し」、「罪人殺し」を、どちらか一方が全滅するまで繰り返す。
以上がゲームの表向きのルールなのだが、実際には「罪人」と書かれた軍手は一枚もなく、その場にいる参加者は全員「鬼」であるのでゲームが進行することはない。参加者が部屋で目を閉じ足踏みを続けるなか、スタッフによる迷路の解体作業が進んでいく。最終的にゲームマスターからの誘導もなくなり、会場内には解体された迷路の残骸が積み上がる。

>>>樋口泰人氏による批評文はこちら

2014年8月20日(水)
会場:六本木 SuperDeluxe

出演・制作:core of bells、危口統之
照明:横原由祐
音響:片岡敬
出演:八木光太郎、島田桃子、森本華、高橋聡太、石井華織、よだまりえ、水島ゆめ、篠原早紀子、荒木悠、村田博司、足立靖明

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